宗教を信じる信じないにかかわらず、すべての人が等しく迎える死。死は、生ある者にとって重大な問題であり、それを解決することは、宗教の一大眼目でした。
呼吸や心臓の鼓動が止まった後、残された体は冷たく硬直して、腐敗を始めます。死後硬直、体温の冷却、死臭・死斑(しはん)の発生は、いつの時代、どこの場所でも、宗教の差異にかかわりなく、息を引き取った人に共通して現れる現象です。これは、世界各国の法医学で定説になっており、死の確実な証拠とされています。
しかし、神霊教では、法医学の常識を覆す出来事が起きています。神霊教信者は、みな偉大な御神力により、万病が治り、不慮の事故災難から守られて、健康で幸福な人生を送り、天寿を全うすることができます。息を引き取る数日か数週間前には、死期を悟り来世の結構なところが目に映ってきて、家族や知人に愉快に別れを告げて、まるで物見遊山に出かけるように、楽しい気持ちで旅立ってゆきます。極楽へ転生してゆくのが分かるので、死の恐怖はなく、従って息を引き取った後にも、体が硬直しないのです。また、体温がなかなか冷めず、死臭や死斑も現れません。その上、生前にも見られなかったような崇高(すうこう)で安らかな相貌(そうぼう)に変わります。
神霊教では、死の現象について、世界の宗教の文献を研究してきました。そして、転生現象は、過去の宗教で究極の理想とされてきた現象であり、また、極めてまれな、まさに奇蹟的な現象であることを確認しています。聖人、名僧にしても、自分自身の悪因縁を消滅して崇高に転生するのがよいところであり、ほかの人をそこまで導いてゆくことはほとんど不可能でした。ましてや、ほかの多数の人々を転生させ得たという記録は史上にいまだ前例がないのです。
ところが神霊教の出現により、すべての人が、「死」から解放され、崇高に転生して永遠の救済が得られるという宗教の最高理想が実現しています。それは、現世と天国との間の越え難い溝がなくなり、誰もが無限の神の力を受けられる時代が来ていることを告げています。
一般の人 | 神霊教の信者 | ||
---|---|---|---|
亡くなる時 | 苦しむことが多い | 恐怖や苦しみがなく、安らか | |
体 温 | 死後、急速に冷たくなる | なかなか冷めず温かい | |
死後硬直 | 必ず現れ、極度に硬くなる | ほとんどなく、柔らかい | |
死 臭 | 強烈な死臭が出る。香料を使う | なし | |
死 斑 | 体の下側の面に、紫色の斑点が出る | なし | |
相 貌 | 顔が蒼白になり、険しい表情になる | 崇高で安らかな表情に変わる | |
腐 敗 | 腐敗する。腐敗防止のため、ドライアイスによる冷却や化学的な処理をする | 腐敗しない |